膝を痛めて少し不自由になったら見えるものが変わった話

一年振りのブログ更新です。
去年の今頃にnoteで色々書いていこうと考えていたら、予想以上に何も書けなくて、日常のことはこっちに書こうと思い戻って参りました。

表題のように昨年秋に膝を痛めてしまいました。
鎌倉の海岸で写真を撮っていた際、膝立ちから立ち上がろうとしたら何か引っかかるような感じがした瞬間に激痛が走り暫く動けませんでした。
10分位したら落ち着いたので、歩いて少し先の駅まで行けたのでなんとか帰ることは出来ました。
それから膝に何らかの負担をかけるとぎっくり膝というような状態になり、最悪救急車案件になるという非常に不自由な状態になってしまいました。

病院でレントゲンやらMRI受けた結果、関節になんか軟骨のカケラか何かがいるのでは、みたいな感じで経過観察の状態で今に至っています(関節ねずみというのが一番近い状態だそうです)。
ここ1カ月くらいは落ち着いているので日常生活では、サポーター(割とガチのやつ)つけていれば歩いたり軽く走ったりは出来ます。ただ、階段の上り下りは厳しいようで、エスカレーターやエレベーターに頼っています。
健常者ではないけれど、障がい者でもなく、怪我人が少し回復したような状態なのが今の自分なのかな、と思っています。

そんなわけで、街中を移動するときに見るものが変わった気がします。
普段なら階段でいいやー、と思っていたところがいかに足に負担なく移動出来るルートを探すかになりました。
都内の地下鉄なんかだと、目的地に一番近い出口が階段だけということが割とあったりします。そんな時にリスク背負って上るか、遠くてもいいからエレベーター探すかどうかと迷うこともあります。

エレベーターで待っていると色々なバックグラウンドの方がいます。ご老人、子供連れ、怪我人等々……。
普段見ているようで見ていなかったり、特に考えていなかった人やものを認識するようになりました。
バリアフリー化は着実に進んでいるけど、現状少し足りていない部分はあり、これから整備されるのかなと考えたり、電車やバスで優先席に座っていると見られる目も少し違うなということがあります。
特に後者は大きくて、図体デカいのが何だかわからないけど優先席に座っているみたいな目で見られることもあります。そんな時に怪我人マークがあれば良いのでしょうが、現状そんなものはないのでご老人が目の前に立っていたら譲ることもありました(チキン故に……)。

今まで割と(肉体は)健康で生きてきたので、若干不自由な身体になってみたら見えるものが変わった気がします。エレベーター探したり、混んでいるとき優先席に率先して座ったりしていると感じるものが変わったような言うのでしょうか。
今までもなるべく丁寧な生活を心がけていましたが、怪我の後からより一層丁寧に生きていこうと思うようになりました。ここで言う丁寧というのは、優先席を譲るとかエレベーター待つときのマナーとかそういう感じのモノです。

今まではざっくり人としてのマナーだからとして行っていたコト・モノの解像度が急に上がってどういうバックグラウンドでそれが必要なのか、と理解出来るようになりました。
もうそんな若くないのに今更気が付いたのとか言われそうですが、実際に気を使われる側になってみて初めて感じる事象もあるのは事実です。

人間こうやってアップグレードされていくのだなーという雑感でした。