Kindle出版に向けて電話でEIN取得してみたら……

こばうなです、谷町悠之介です。
予てよりうちの本をAmazonでKindle書籍として出そうと思っていました。
その為に必要なものを色々調べてみたら幾つかの書類が必要だそうで。
更にEINと呼ばれる番号も必要だという事で取得してみました。

EINとはなんぞや?

Employer Identification Number、アメリカでの法人ナンバー……らしいです。
何でこんなのが必要かというと、Amazonがアメリカの企業だからでして、
AmazonでKindle本を販売した際に日本での税金に加えアメリカでの税金がかかってしまいます。
その税率なんと30%!
馬鹿に出来ないというか、税金二重取りされている時点でおかしいです。
それを回避するために、「私はアメリカに住んでいないですしおすし」というのを証明する必要があります。
その為の書類を本国のAmazonに送るのですが、その際に必要なのがEINなのです。

どうやって取得するの?

日本で現実的に取得する方法は以下の三つです。
・IRS(アメリカの国税局)にFAXする
・IRSにメールする
・IRSに直接電話
FAXやメールにはSS-4と呼ばれる申請用紙がありますので、これを記載してメールなりFAXするなりすると
FAXなら数営業日、メールなら一ヶ月位でEINは発行されます。
しかし、FAXに不備があるとリジェクトされ、それは通知されません。つまり完璧なSS-4を送らなければなりません。メールはとにかく時間がかかります。
で、直接電話するという方法は運が良ければ20分でEINを口頭で教えてくれます。
ただし、相手はアメリカ人です。英語ネイティブですから、それを聞いて、理解して、答えなければなりません。
でも、20分でEIN取得できるのは本当に魅力的です。
なので、谷町は無謀にも電話でEINを取得する事にしました。

無残な顛末

結論から言いますと、聞かれる事はネットの情報通りです。ただし、アドリブが発生すると破綻します。
はい、それで死にかけました……。ヒヤリング能力ここまで無いとは……。

まず、ここを参考に電話の対策を立てました。非常に良く纏められているのでお奨めです
表現者のためのEIN取得 メモ (英語で電話) – NAVER まとめ

電話については、携帯からだと1分80円くらい取られるらしいので、今回はSkypeを使いました。
Skypeならアメリカへの通話は1分3円くらい。最初に1500円分チャージしないといけないのがネックですが、オペレーターさんに繋がるまでの時間が酷いと1時間かかるようなので有るに超した事はありません。
他にも050plusのようなIP電話でも安くかけられるみたいなので、用途に応じて選ぶといいと思います。

IRSはオハイオ州のシンシナティというところにあるので、時差は約14時間。
開庁時間を鑑みると、電話をかけるのは日本時間22時~10時の間にかける事になります。
どうも電話も結構殺到しているようで、大体待たされるようです。今回谷町は2時から電話かけ始めましたが、何度かかけ直して4時過ぎになってようやく繋がりました。

で、その顛末なのですが……。
・4時過ぎ、電話がオペレーターさんに繋がる
・事前のカンプを元にEINが欲しいのだけど、と英語で話す(ついでにゆっくり話してくれると嬉しいな、とも言う)
・オペレーターさん、ゆっくりのつもりのようだけど言っている事が全く聞き取れない
・何とか分かる単語から答えを返そうにも要領が得ない
・5分経過
・「あんたどこの国からかけているの」と聞かれたので「Japan」と答える
・少し待て、と言われ待っていると日本語の通訳さん登場
・どうも、声が小さかったようで何を言っているかも解らないし、どうしようも無いので連れてきたらしい
・以下日本語で説明(通訳さん、少し怒っているような感じがしました……)
・通訳が上手く言ったのか30分ほどでEIN番号を教えて貰う(後日エアメールで書類も来るらしいです)
・オペレーターさんに「日本はまだ地震や津波あるの」と聞かれたので「あんまり無いよ」と答える
・無論通訳越しで
・通訳さんに申し訳ないですみたい事を言って、オペレーターさんに「have a nice day」と言われ電話終了
・谷町、禿げる

アドリブあると全くダメだね。
こんな感じの顛末でした。ゴメンナサイゴメンナサイ。
今回は運良く通訳さんがいらっしゃったので日本語でコミュニケーション取れましたが、多分これは非常にレアケースだと思います。通訳さん頼っちゃダメ絶対。

まとめ

電話でEINを取得するのは”ある程度英語でコミュニケーション取れる“ならば非常に有効。
少なくともアドリブされてテンパるようではダメです。
運が良ければ通訳さんがいるかもしれませんが、頼らない方が良いです(迷惑かけたっぽいし……)。
谷町の今回の体験からすると、英語に自信の無い方はFAXがいいと思います。
無論、英語にチャレンジしてみたい、と思うのならば止めません。でも、ホント聞き分けられないから恐いです。

そんな感じで谷町の恥ずかし話はお仕舞いです。もう寝る!!!